魚のコイはパクパクと口を動かしてエサを食べる印象があり、一見すると歯など生えていないように見えます。しかしコイはしっかりと強力なを持っているのです。

コイの歯はどこにあるのか

コイは水草、貝類、昆虫、甲殻類、他の魚の卵や小魚、カエル、パンなど、雑食を通り越して悪食といわれます。目の前にあるものを何でも口にしてしまうのです。

ただ飲み込むだけの印象が強いコイの食事風景ですが、貝類や甲殻類などの硬い食べ物は、強力な歯によってすり潰して食べます。この歯は口にはなく、喉の奥に生えているのです。これを咽頭歯(いんとうし)と呼びます。

ちなみにコイには胃がなく、食道と直腸が直接繋がっているため、食い溜めをするということができません。そのため、四六時中エサを食べていないと生命を維持することはできないのです。