ネコの体型にはスラッとした子からちょっとポッチャリな子まで様々ですが、体型に関わらずネコはお腹がダルダルになっている子が多いです。これは決して肥満からきているのではありません。

ネコのお腹の秘密

このダルダルのお腹は「ルーズスキン」と呼ばれます。日本語に訳すと「だらしない皮」という意味になりますが、その役割は決してだらしなさを演出するものではありません。

ルーズスキンはネコを始めとした、チーターやライオンなどのネコ科の動物がもつ特徴です。ネコ科の動物は肉食動物であり、俊敏な動きが要求され、時には仲間内でのケンカすることもしばしばです。そんな時にこのルーズスキンが重宝されるのです。

素早い動きをした時にも、この皮のおかげで皮膚が引っ張れることなく動くことができ、ケンカの際には腹部に直接的なダメージを受けてしまうことを避けることができます。

確かに肥満でもお腹はふっくらしてしまいますが、ネコのお腹がふっくらしているからといって、安易にダイエットさせなきゃと思うのは間違いなのです。それが肥満なのかルーズスキンなのかを見極める必要があります。