アメリカ・コロラド州で農家を営むオルセン家で、1945年9月に夕食用として一羽のニワトリが首を切り落とされました。しかしこのニワトリは絶命することなく、今までと変わらない動作を繰り返したというのです。

首なしニワトリ、マイク

翌日になっても生存が確認され続け、普段と変わらぬように餌をついばむ仕草や、毛づくろいをする仕草を見せていたといいます。

このニワトリはマイクと名付けられ、ただちに大学の研究所へ預けられることになりました。餌と水分はスポイトを使って首の穴から挿入することで補給され、そうやって生き続けたまま調査が進められたのです。

調査の結果、頚動脈が凝固した血液でふさがれ、失血が抑えられた上、脳幹と片方の耳が残っているので、首を切り落とされても歩くことができるのだという推論に達したのです。

マイクはオルセン家で引き続き飼われることとなり、体重も2ポンド半から8ポンドまで成長。マイクは見世物となり、各地へと興行させられることになります。しかし興行先で給餌のためのスポイトを忘れてしまったことから、餌が喉に詰まってしまい、1947年3月にこの世を去ってしまいました。

この記録は「首がないまま最も長生きしたニワトリ」としてギネスブックにも記録されています。