代表的なものにチョウチンアンコウがあるように、深海魚の中には自ら光を発する種は少なくありません。中には「カウンターイルミネーション」と呼ばれるを発するものもいます。深海魚はなぜ自ら光を発するのでしょうか。

深海魚が光る理由

深海魚が光を発する理由はいくつかあります。まずは光によってエサとなる生き物をおびき出し、捕食するためです。自分の位置を知らせたり、仲間とのコミュニケーションをはかるためにも用いられます。時には閃光のように強い光を発し、外敵から身を守るためにも使われるのです。

そして面白いのが「カウンターイルミネーション」と呼ばれる発光です。海底1000m付近では、下から海面を見上げると魚の姿が影となって確認することができます。そこで、海面から差し込む光と同じ輝度の光を発することで、自らのシルエットを消すのです。

ほとんどの深海魚がカウンターイルミネーションを行いますが、海底1000m以下では太陽の光が届かないために、この技を使用する魚はほとんどいないようです。