アフリカや中南米などに生息するフラミンゴは、ご存知の通り鳥類です。通常は母乳となるミルクを出すのは哺乳類のみですが、フラミンゴは例外な生き物なのです。さらに、その母乳は赤いというから驚きです。

鳥類が母乳を出せる理由

フラミンゴの雛は生後2週間ほどを母乳(ミルク)だけで育ち、その後は母乳と普通の餌を併せて食べ、成長していきます。人間などの哺乳類には乳腺が備わっており、そこから母乳が分泌されますが、鳥類には乳腺はありません。

フラミンゴの母乳は乳腺ではなく、喉にある素嚢(そのう)という袋の内壁から分泌されます。この母乳はフラミンゴミルクと呼ばれ、その色は血のように真っ赤な色をしているのです。フラミンゴミルクは哺乳類の母乳と比べるとサラサラしており、たんぱく質と脂肪分が多く含まれています。

実は鳥類の中で母乳を出すのはフラミンゴだけでなく、身近な鳥でもあるハトにもこの機能が備わっています。ハトの出す母乳はピジョンミルクと呼ばれ、その色は薄い黄色をしています。