焼き鳥の定番メニューの一つである砂肝。肝と名がつくことから、肝臓だと思っている方が意外に多いのです。しかし砂肝は肝臓ではありません。

砂肝とは

全ての鳥類は砂肝を持っています。焼き鳥ではニワトリの肉を使用しますが、砂肝は鳥類の他に一部の魚類や爬虫類、ミミズなどが持っている消化器官の一つです。正式には「砂嚢(さのう)」といい、分厚い筋肉からなる袋状の器官であり、食べ物をすり潰す役割を担っています。

文字通り中には砂が入っていることがあるため、砂肝と呼ばれるようになりました。

鳥類など歯を持たない生物は、予め小石や砂などを飲み込んでおき、食物を飲み込んだ後に歯の代わりとしてすり潰せるようにしているのです。