真っ暗闇の中で動物の目に光をあててみると、目がキラリと光っていることがあります。なぜ多くの動物は光る目を持っているのでしょうか。また、この目は何の役に立っているのでしょうか。

光る目の正体

この光る目は夜行性の動物や、夜になっても活動をする動物が多く持っています。これらの動物の目の網膜の外側には、タペタム(輝板)という組織層があります。

懐中電灯を想像してみてください。懐中電灯のライト部分には、銀色の素材がまわりを囲っています。この素材のおかげで、光が反射して遠くまで届くのです。

タペタムもこの銀色の素材と同じようなものだと思ってください。タペタムのおかげで、暗闇でもわずかな光を増幅させ、人間の目よりも遥かに明るく視界に捉えることができるのです。

そしてタペタムを持つ動物に対して注意することがあります。カメラのフラッシュなど、強い光を発するものを見てしまうと、あまりに光を強く捉え過ぎたりするため、一時的に目が見えなくなってしまうというのです。