「泣かぬなら―」の句でお馴染みのホトトギス
日本三鳴鳥(にほんさんめいちょう)に数えられるウグイス

ホトトギスはスズメの仲間で、ウグイスはカッコウの仲間です。それぞれ全く違う鳥の種類である両鳥ですが、その生態に関する雑学をまとめてみました。

鳴き声

ウグイスは文字で起こすと「ホー…ホケキョ」と書かれるように、一般的に鳴き声は広く知れ渡っています。その鳴き声はオオルリ、コマドリと並び日本三鳴鳥(にほんさんめいちょう)に数えられ、美しい鳴き声であるとされています。

一方、名前は有名なホトトギスですが、この鳴き声を知っている人はあまり見かけないのではないでしょうか。ホトトギスは文字で起こすと「キョッキョッ…キョキョキョ」という鳴き声ですが、あまり聞き覚えはないかと思います。

一部の地域では昔からこの鳴き声が「テッペンカケタカ」に聞こえるという話も割りと知られています。

托卵という特殊な生態

托卵(たくらん)とは、他の生物に我が子を育てさせる一種の寄生のようなものです。ホトトギスはウグイスの巣に子どもを産み、ウグイスの托卵させる鳥類です。

同種族、例えばホトトギスのAが他のホトトギスBに対して子どもを育てされる種内托卵ではなく、全く別の種類にたいして托卵を行う種間托卵は、全ての生物を対象にしても珍しいことです。

つまりはホトトギスの子はウグイスが育ての親ということです。