一口にと言っても、イエカ属、ヤブカ属、ハマダラカ属など35属のグループが存在し、約2,500種もの蚊が現存しています。人間などのを吸血して生きており、刺されたあとの痒みが蚊の存在を忌み嫌う最大の理由になることでしょう。しかし、吸血するのは蚊の中でもメスだけなのです。

メスの蚊が吸血する理由

蚊は人間が発する二酸化炭素を目印に集まってきます。20m以上離れた場所からでも、二酸化炭素の位置を認識できるといわれます。蚊が血液を欲するのには産卵するためです。体内にある卵を育成させるため、人間を始めとした哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類と、ほとんどの生き物から吸血するのです。

血液の中には卵を育てるために必要なタンパク質が含まれています。そのため、血を求めてやってくるのは全てメスの蚊というワケです。オスの蚊は花の蜜や樹液などをエサにしています。

水面に一度に100個ほどの卵を産みつけ、卵から孵化したものがボウフラという生き物になります。