その動きがとてもゆっくりとしている様子から「ナマケモノ(怠け者)」という名前が付けられた、ある意味かわいそうな動物ですが、その泳ぐ姿はとても速いことはご存知でしょうか?

ナマケモノの泳ぎ

ナマケモノは大きく分けて指が三つのミツユビナマケモノと、指が二つのフタユビナマケモノの二種類に分類されます。その内フタユビナマケモノは水中にいる間、顔が水面から出ないため泳ぐことは出来ません。対してミツユビナマケモノは、泳ぎが上手でとても速く移動します。これはミツユビナマケモノの生息地であるアマゾン近辺の環境から遂げられた進化と言われています。

アマゾンは熱帯雨林気候のせいで乾季と雨季があります。雨季になると生息地が洪水の被害に合ってしまうことも少なくないため、泳ぎが得意でなければ生存する事が出来ないのです。

ナマケモノの歩く速度は時速120mと言われていますが、泳ぐとなるとその2~3倍以上のスピードを出すことが出来るのです。