昔から「千年は万年」と言われて、長寿の縁起物とされる鶴亀。鶴が万年も生きるはずがないのは容易に想像が付きますが、亀は本当に千年くらい生きるのでしょうか?

亀の寿命のホントのところ

冬眠する動物は珍しくはないですが、亀もその一種です。しかし亀は冬眠に加えて、夏にも眠る「夏眠」を行います。また、普段からジーっとしている事が多い亀はエネルギーの消費量が少なく、代謝も一定を保っています。この事が亀が長生きする秘訣というわけです。

それでは亀の寿命は一体何歳なのでしょう。

ペットとして飼われる亀でも平均して25年前後、野生の亀に至っては最高で50年程の寿命とされています。しかし亀の種類の中にはそれ以上に寿命の長い亀がいます。

1766年、セイシェル諸島で発見されたゾウガメは200歳まで生きたと言われています。さらにインドの動物園で飼育されていたアルダブラゾウガメは250歳まで生きた可能性があるとされています。しかし残念ながら両名とも正式な記録が残っているわけではありません。実際にギネスブックに登録されている長寿記録は、マダガスカル島で発見されたホウシャガメで、少なくとも188年は生きた記録が残されています。

いずれにせよ、「亀は千年」には程遠い寿命です。