雨上がりの水たまりをふと見てみると、一匹のアメンボが水面をスイスイと優雅に滑っている姿を目にすることがあります。アメンボと水は切っても切れない関係から、アメンボの「アメ」は、「雨」を意味していると思われがちですが、そうではありません。

アメンボの名前の由来

アメンボは足先の毛だけを水面につけて、毛の撥水性(はっすいせい)と表面張力を利用して水面に浮かんでいます。別名をミズグモ(水蜘蛛)やスイバ(水馬)などとも呼ばれます。

アメンボを漢字で書くと「水黽」、「水馬」、「飴坊」、「飴棒」と書くことができます。「飴」というのは甘いお菓子である、あの「飴」のことです。アメンボの臭いは独特で、飴のような甘い匂いを発しているのです。つまりアメンボの「アメ」は「雨」ではなく「飴」の事を指していたのです。

ちなみに「ボ」は「棒」を意味しており、アメンボの体が棒のように細長いことから名付けられました。