現在の日本の法律では株式会社、合同会社、合名会社、合資会社が会社として定義されています。このような会社法は世界中で適用されていますが、世界で最も古い会社は日本の会社であることを知っていますか?

最も古い会社の正体

世界で最も古い会社は、西暦578年に創業した「金剛組」という建設会社です。金剛組は神社仏閣などの設計、施工。城や文化財の復元や修理等を主に手がけている、宮大工の集団です。四天王寺建設のため聖徳太子によって3人の宮大工が招かれ、そのうちの一人である金剛重光が創業した会社になります。

その後、1576年に織田信長の手によって四天王寺は焼失してしまいますが、すぐに再建。しかし1614年の大阪冬の陣でまたも焼失。これもすぐに金剛組が再建を施しました。四天王寺はこの後、自然災害なども含め合計7回の焼失を繰り返しますが、その度に金剛組が再建をしてきたのです。

日本の法律によって個人企業体制が終了したため、1955年には株式会社として登録。現在も100人以上の宮大工を抱える、日本には欠かすことの出来ない企業として生き続けています。