郵便番号の前に当たり前に付けられている「マーク。郵便局のトレードマークにもなっているこのマークは、それ自体に何か意味があるのでしょうか。

今回の雑学では、郵便局の歴史から〒マークの発祥について探ってみます。

郵便局の歴史

現在では2007年10月に施行された郵政民営化に伴い、それまでは国が運営していた郵便業務を民間企業として運営することとなりました。

日本で初めて郵便事業が開始されたのは、1871年6月7日のこと。当時の管轄は「逓信省(ていしんしょう)」という中央官庁で、これが後々のいわゆる「郵便局」と「NTT」に分裂したのです。

〒マークの発祥

郵便局の象徴ともいえる「〒」マークはが作られたのは、郵便事業が開始されてから16年も後のこと。1887年に提案されました。まだ逓信省が管轄していた時代です。

なぜ「〒」というマークになったのかは諸説あります。

  • 逓信省(テイシンショウ)の頭文字である「テ」を表している説。
  • 当初は逓信省(Teishin)の頭文字である「T」というマークだったが、料金不足のマークとして国際的に使われている記号と類似しているため、上に一本足して「〒」になった説。
  • 「T」を第一候補、「〒」を第二候補で提案したところ、誤って第二候補が採用されてしまった説。

いずれにしろ逓信省という名前の頭文字(テ、T)がデザインのもととなっているようです。

ちなみに

「〒」マークの正しい読み方は「郵便マーク」ではなく、「郵便記号」です。