ベートーヴェンの代表曲の一つでもある『エリーゼのために』。誰しもが聞いたことのある哀愁のある曲ですが、実はこの曲はエリーゼのために書かれた曲ではなかったのです。

誰がための曲?

『エリーゼのために』の「エリーゼ」とは人の名前です。1810年に書かれたこの曲のエリーゼとは一体誰なのか。クラシック音楽の研究者達はエリーゼの捜索を行ったと言われます。

しかし実際にエリーゼという人物は存在しませんでした。判明した事実は、曲名が「エリーゼ(Elise)」ではなく「テレーゼ(Therese)」だったということ。曲名の根底を覆す発見となったのです。

しかしなぜ名前が間違えられて広がってしまったのかは定かではないのが残念です。

テレーゼの人物像

テレーゼはベートーヴェンの主治医の娘で、当時ベートヴェンが30代後半の時に、18歳の彼女に対して曲を作り、プレゼントと共にプロポーズを行ったのです。しかし結果は見事に撃沈。

恋愛も上手くいかなかっただけでなく、曲名も間違って広まってしまう、踏んだり蹴ったりのエピソードがあったのです。