国民的時代劇といえばなんといっても「水戸黄門」でしょう。
月9などの連続ドラマと違って、時代劇はそのほとんどが1話で完結するストーリー構成です。

この方が見やすいからという理由でこうなったのではなく、1話完結にする理由がしっかりとありました。

この答えのヒントは、番組を視聴する年齢層にあります。

時代劇だからこそ起こるまさかのクレーム

1969年8月4日にスタートした水戸黄門は、2011年12月19日の最終回を迎えるまでに述べ1227回の放送回数を重ね、そのシリーズは43部にものぼります。最高視聴率も40%を超え、絶大な人気を誇りました。

水戸黄門はある時期に、2話で1つのストーリーを完結する方法を取るようにしました。これにより次週の放送が待ち遠しくなり、視聴率のアップが期待されるのですが、これは通常のドラマに限った方法と知ったのは視聴者からのあるクレームがきっかけだったのです。

そのクレームとは「お年寄りは来週も生きていられるか分からない」という極度な自虐的なものでした。

この事から1話完結型へと戻し、最終回までそのままのかたちで放送し続けたということです。