オーストリアが生んだ天才音楽家であるモーツァルト。音楽室に飾られている肖像画などで、一度はその顔を見たことがあるはずです。

天才と呼ばれた男

モーツァルトは5歳から作曲活動を行う、まさに神童でした。35歳という若さでこの世を去るまで、600曲以上の楽曲を作り上げたのです。しかしそんな中で、珍曲ともいえる曲も作られていました。

その曲名は『俺の尻をなめろ(Leck mich im Arsch)』。歌詞は次のようになります。

俺の尻をなめろ
陽気にいこう
文句をいってもしかたがない
ブツブツ不平を言ってもしかたがない
本当に悩みの種だよ
だから陽気に楽しく行こう
俺の尻をなめろ

ドイツ語である「Leck mich im Arsch」を直訳すると「俺の尻をなめろ」となるのですが、じつはこの言葉は相手を罵倒する言葉であり、「消え失せろ」や「ひっこめ」などに相当する慣用句なのです。

楽曲は6人の男性パートで構成されていることから、親しい友人たちと、大勢で歌って盛り上がるために作られたものであろうと推測されています。