日本語では洋琴と呼ばれるピアノ。私たちが普段呼んでいる「ピアノ」という呼び方は、実は略称なのです。

ピアノの正式名称

ピアノは機構は、鍵を押すとその鍵に連動したハンマーが弦を叩き、音が出る仕組みになっています。このことから、打楽器と弦楽器の特徴を併せ持った打弦楽器に分類される特殊な楽器なのです。

ピアノの歴史は古く、1700年頃には存在していたとされます。イタリア出身の人物によって発明されたとされ、当時はこの楽器をイタリア語で「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」と呼ばれていました。意味は「強弱をもつチェンバロ」です。チェンバロはピアノと似ていますが、鍵を叩くことで弦を弾いて音を出す仕組みの楽器です。

「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」という正式名称がだんだんと省略されていき、現代では「ピアノ・フォルテ」というのが一般的な名前になっています。