宝塚歌劇団の花形ポジションはやはり男組という印象があります。男子禁制の厳しい世界だからこそ、男役がより一層映えるのでしょう。しかしかつて宝塚には男性が13人も所属していたのです。

宝塚歌劇団の男子生徒

宝塚歌劇団に入団するためには、宝塚音楽学校で2年間の養成カリキュラムをこなさなければなりません。この宝塚音楽学校に、かつて2回に渡って男子生徒が入学したことがあるのです。

一度目は1919年のこと。第一期と第二期に分け、8人の男子生徒を入学させたのですが、10か月後に解散してしまいます。

次は第二次世界大戦終結後の1945年11月に1名、12月に4名、1946年3月に3名、1947年4月に5名の計13名の男子生徒が入学しました。3年間の厳しいレッスンを終え、デビューを目指しましたが、結局その夢が叶うことはなく、1954年3月に解散してしまいます。

解散の理由はいずれも周りの女子劇団員やファンらの反対によるものでした。