市販されているお茶漬けの素には、必ず小さなアラレ菓子が入っています。お茶漬けを食す際にはその食感が何とも言えない快感ですが、そもそもアラレが入っている理由は食感を良くするためではありませんでした。

お茶漬けに入っているアラレの本当の役割

お茶漬けと言えば真っ先に永谷園が販売しているインスタントのお茶漬けの素を想像する方も多いでしょう。永谷園のお茶漬けの素は1952年に販売が開始されました。パッケージの袋の中には乾燥させた具と、粉末状になった出汁が入っています。販売当初、現在のように完全に密封されたパッケージを行う技術力がなかったため、どうしても中の具材に湿気が含まれてしまいます。

この湿気から具材を守るために考案されたのが、アラレを入れることだったのです。

このアラレが乾燥剤の役割を果たすとともに、新しい食感を生み出し、現在ではお茶漬けに欠かせない存在となったのです。