茹でたカニの甲羅をパカっと開けると、緑がかった茶色をしたペースト状の味噌が姿を表します。「カニ味噌がなくっちゃあ、カニを食べた気がしない」という方も多いでしょうが、このカニ味噌の正体は何かご存知ですか?

カニ味噌は何の味噌?

カニ味噌を脳みそや卵と思っている方が多いのではないでしょうか?

実はカニ味噌は、人間でいうところの肝臓とすい臓なのです。人間と違うのは、肝臓とすい臓に分かれているわけではなく、一つの臓器として合体しているという点です。

この臓器は中腸腺(ちゅうちょうせん)や肝すい臓と呼ばれ、カニなどの節足動物や軟体動物において、消化を助けたり栄養を蓄えたりする機能を持っています。

これなら、あの独特なコクのある味わいが、レバーやフォアグラなどと似ているように思えるのも納得です。