日清が販売するカップヌードルには、ごく小さなエビがいくつか入っています。小さいわりにはギュッとした歯ごたえが心地よく、しっかりとエビの味を楽しむことができます。果たしてこのエビは何という種類のエビなのでしょうか?はたまたエビに似せた何かなのでしょうか?

カップヌードルのエビの正体

普通、ラーメンの具と聞いてエビを思い浮かべる人は少ないと思います。そもそもなぜカップヌードルにはエビが入っているのでしょうか。それは創業者である安藤百福が「エビは高級感があり、めでたい。エビを入れれば必ず売れる」と、エビを具として採用したのです。

どのエビを使うかということで、中国、台湾、タイ、インド、アフリカなど、世界中から60種類以上のエビが集められ、候補に挙げられました。その中でフリーズドライ製法に最も適しているエビだとされ、勝利を勝ち取ったのが、インド西海岸の一部の海域だけで獲れる「プーバラン」と呼ばれる種類のエビなのです。

そう、カップヌードルに入っているエビは、エビに模した偽物ではなく、本物のエビが使用されているのです。

プーバランはカップヌードル以外にも、ピラフやシュウマイの具材としても用いられています。