古くは「少年よ大志を抱け」で有名なクラーク博士もカレーを愛したとされます。彼は大学で米食を禁止しており、パン食を推進していましたが、カレーだけは特別で、米と一緒に食べても良いことになっていました。そんなカレーライスも今や日本の国民食といっても過言ではないほど、人気のメニューです。カレーライスには他にも「ライスカレー」という呼び方もありますが、両者に違いはあるのでしょうか。

カレーライスとライスカレー

カレーが日本に伝わったのは明治時代初めとされ、当初はライスカレーと呼ばれていたが、ある時点からカレーライスにという呼び名に変わってしまったといいます。一体いつ頃から呼び方が変わってしまったのかは定かではありません。しかし現在使われているカレーライスとライスカレーは、給仕の仕方に違いがあることは定かです。

カレーライス

カレーライスと呼ばれるものは、本来はカレーとライスが別々になって出されるものを指します。魔法のランプのような形の入れ物にカレーが入って、ライスは皿に持ってある状態です。高級なレストランなどでこのように出されるイメージがあります。ちなみにこのカレーの入れ物の正式名称は「グレイビーボート」といいます。

ライスカレー

一方のライスカレーは、皿に持ったライスの上に、すでにカレーがかかっている状態を指します。つまり一般的な家庭で食されるものはカレーライスではなく、正確にはライスカレーであるというわけです。