ファミレスのドリンクバーやファストフード店に置いてあるドリンクが出てくる機械。これは「ソフトドリンクディスペンサー」と呼ばれる機械です。カップにドリンクが注がれるところを注意深く見てみると、ジュースと一緒に透明な液体が注がれていることに気が付きます。あの液体は一体なんのために注がれているのでしょうか。

ドリンクバーの仕組み

「ジュースに水を混ぜて薄めてるんじゃないの?」とお思いの方も多いでしょう。確かにそれは経費削減で利益に繋がりそうです。しかしそんなケチなことをしているとは考えづらいです。じつはジュースと透明な液体がわかれているのには、「利益」ではなく「場所」の目的が大きいのです。

結果から言えば、あの透明な液体は水または炭酸水です。

コーラを例に見てみましょう。コーラはシロップ(原液)を炭酸水で割って完成します。ソフトドリンクディスペンサーの中に完成されたコーラを貯蔵しておくと、少しの量しか入れておけません。しかしシロップだけを貯蔵しておけば、炭酸水のスペースの分もシロップを入れておくことができ、多くの量を貯蔵しておけます。

割るための水や炭酸水は、水道水や水道水にフィルターを通して、二酸化炭素の圧力のかかったタンクに注ぎ、貯蔵しておきます。つまり別の見かたをすれば、ソフトドリンクディスペンサーからは出来たてのドリンクが飲める仕組みになっているという言い方もできるのです。