どちらも色は黄色でツンとした辛さがあり、ペースト状になっているという点は共通です。外見での違いと言えば、洋がらしマスタード)の方には何やらツブツブしたものが入っていることがあるということくらいです。これらのからしは全く違うものなのでしょうか?

和からしと洋からしの違い

やはり和食には和からしを、洋食には洋からしを使うのが一般的ですが、それは両者の味や風味に違いがあるからです。からしはからし菜という植物の種から作られます。和からしと洋からしではこのからし菜の品種が違います。

和からし

種を粉状にすり潰し、そこに水などを加えて練り上げたものが和からしです。鼻を抜けるような強い辛さを持っているのが特徴です。和からしはオリエンタルマスタードとも呼ばれ、オリエンタルマスタードの種は主にアジア圏で生産されています。

洋からし

一方の洋からしは、酢、ワイン、塩、砂糖など様々な調味料を加えられて作られます。そのため辛さもマイルドで、風味を楽しめるからしなのです。洋からしはマスタードとも呼びますが、正確にはイエローマスタードといいます。ちなみに中に入っているツブツブは、粗挽きにしたからし菜の種です。


和食には和からしを、洋食には洋からしを使うのが定番となっていますが、味や風味に違いがあるため、好みに合わせて使い分けるのが良いようです。