カレーに始まり、日本には様々なシチュー料理が外国から伝わってきました。中でもパンに添える派かライスにかける派かで意見が分かれるクリームシチューは、意外にも日本にしか存在しないのです。

クリームシチューの普及

クリームシチューはホワイトシチューとも呼ばれ、日本では単にシチューという場合はこの料理を指すことが多いです。1924年に『滋味に富める家庭向西洋料理』にて、牛乳と小麦粉を加えたシチューが紹介されたのが始まりとされます。

その後、1966年にハウス食品から発売された粉末ルウ「クリームシチューミクス」が大ヒット商品となり、一気に日本の家庭に普及しだし、学校給食でもクリームシチューが提供されるようになります。

前述したように、クリームシチューはパン派かライス派かで分かれやすい料理ですが、少なくともハウス食品の「クリームシチューミクス」は、ごはんに合うシチューを目指して開発されたという経緯があります。

ちなみにクリームシチューという単語も日本生まれ。つまりは和製英語なのです。