明治製菓から販売されている人気のチョコレート菓子「きのこの山」と「たけのこの里」。販売開始以来、事あるごとに「どちらのお菓子が人気か」といった論争が後を絶えません。公式サイトでも「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」と銘打ち、論争に拍車をかけています。そんな通称“きのこたけのこ戦争”に待ったをかけた商品がありました。

すぎのこ村

きのこの山とたけのこの里はライバル関係にあることから、発売時期もほぼ同時だと思われている方が多いようです。しかしきのこの山は1975年から、たけのこの里は1979年から販売が開始されており、きのこの山の方が4年も先輩にあたります。

この両者がのちに確執を呼ぶわけですが、ここに登場したのが第三の勢力「すぎのこ村」です。棒の部分はビスケット、アーモンドが入ったミルクチョコレートがかけられており、文字通りスギの木をイメージしたお菓子として、1987年に登場しました。

当時はきのこの山・たけのこの里の兄弟菓子としてCMが放送されるなどしていましたが、わずか一年後の1989年に製造は終了してしまいます。すぎのこ村が消えてしまった理由としては「きのこ・たけのこは食べ物なのに、杉は食べ物じゃない」など諸説あるようです。