どちらもテーブルに並べられた色とりどりの料理を好きなだけ食べられる「食べ放題」のイメージがありますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

バイキングとビュッフェの違い

バイキング

そもそもバイキングは日本独自の呼び方で、欧州などでは「スモーガスボード」と呼ばれます。日本で初めてバイキングを導入したのは、帝国ホテルでした。帝国ホテルの犬丸徹三は、旅行先のデンマークでスモーガスボードに出会い日本に持ち込んだのです。その際に、呼びにくかったスモーガスボードという単語に変わる新しい名称を考えた結果、北欧といえば海賊のバイキングというイメージから、食べ放題のスタイルを「バイキング」と命名したのです。

ビュッフェ

一方のビュッフェはフランス語で食べ放題を意味しますが、もともとは「セルフで料理を取り分ける立食形式の食事」を意味しています。

バイキングと同等の意味で使われがちな言葉ですが、まれに本当の意味での食べ放題ではない場合があります。つまり、テーブルに並べられた料理を各自で好きなだけ選ぶというのは間違いないのですが、食べ放題がどれだけ食べても一律の料金なのに対し、ビュッフェは選んだ料理に対して料金を払うシステムの場合があるのです。

日本では大手チェーンのうどん屋などでみられるシステムです。この手のシステムはうどんをお椀に盛ってもらった後、好きな具材を好きなだけトッピングできますが、トッピングの種類によって料金が加算されます。これも言わばビュッフェスタイルと言えるのです。