医学が進歩するに比例して、人間の平均寿命は伸びています。現代の日本人の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳で、世界中でもトップ3に入る寿命の長い国とされます。しかし遥か昔は驚くほど寿命が短かったのです。

日本人の平均寿命

織田信長が「人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」と敦盛を詠ったように、戦国時代頃には50年生きれば寿命を全うしたとされていました。

それよりも遥か昔、縄文時代の平均寿命はわずか15年だったと推測されています。

医学もなければ満足な食物もなかったとされ、著しく高い乳児死亡率が平均寿命を大きく下げる要因の一つなのですが、それでも健康に生きた場合でも30歳程で寿命が尽きていたようです。この計算でいくと、非常に幼い頃から出産を数回経験していないと絶滅していたことになります。

現代では30歳といえばまだまだ働き盛りな時期、15歳は将来のことなんてぼんやりとしか考えていないでしょう。改めて普通に生きていけることに感謝をする必要があるのかも知れません。