ミイラは神秘的な力があると考えられており、死者を後世まで残すなどの目的で古代から行われていました。日本でも即身仏という言葉がありますが、やはり本場はエジプトといえるでしょう。

ミイラの使用用途

18世紀に入ると、エジプトで大量のミイラが出土されるようになります。今でこそ歴史的見地から貴重品扱いされるミイラですが、当時はただの資源としかみられていませんでした。

ミイラには大量の松ヤニが使われているため、主に汽車の燃料として重宝されたのです。特に貴族のミイラは、より多くの松ヤニが使用されており、特に重宝がられました。

また、一般家庭においては、ミイラに巻かれていた包帯を燃やして料理を作ったり、ミイラそのものを使って、肥料や薬、絵の具の原料として用いられたのです。ミイラから作られた絵の具はマミーブラウンと呼ばれ、濃い茶色のような色を出すそうです。