食べてすぐ寝ると牛になる」ということわざがあります。確かに食事をした後にすぐ横になると太るという言い伝えがありますが、これは迷信に過ぎません。むしろ日本人の体の構造からすると、すぐに横になった方が体にいいとされます。

食べてすぐ寝ても牛にはならない

このことわざが意味するところは、食事の後にすぐ横になることは行儀が悪いという意味で、そのようなことが無いようにしつけをするために生まれた言葉とされています。行儀が良い悪いはさておき、牛になる(太る)というのは誤りがあります。逆にすぐに横になった方が消化促進に繋がるという医学的根拠もあるのです。

日本人の胃は釣り針のように曲がった形の「鉤状胃(こうじょうい)」と、胃の入り口が出口よりも下にある「爆状胃(ばくじょうい)」が多いため、食べ物が胃に溜まりやすく、消化不良を感じる人が多いのです。そのため、胃の形を考えると、右脇腹を下にして横になることで、より効率よく消化が行われるのです。

しかしここで重要なのが、「寝ると牛になる」ということが「睡眠」ではなく、あくまでも「横になる」という点です。眠ってしまっては肥満の原因になってしまうので、注意が必要です。