全身麻酔による手術の症例は年間でおよそ100万件。
術後、麻酔から目覚めることを覚醒と呼びますが、なんと術中に覚醒が起こる可能性があるのはご存知でしょうか?

今回の雑学では、そんな恐怖の術中覚醒について深く掘り下げてみます。

術中覚醒とは

術中覚醒が起こるのはおよそ0.2%と言われ、覚醒のレベルは人によって様々です。
ぼんやりと術中の医師のやりとりなどの会話が聞こえていただけというケースもあれば、しっかりと術中の様子を記憶しているケースもあります。

ただし共通して言えることは、痛みは感じないという事です。痛みは感じずとも、自分の身体の中をいじられている感覚はあるのでしょうか。考えただけでもおぞましいです。

わざと術中覚醒をするケースがある

脳の手術の場合、手術の工程の一つとしてわざと術中に覚醒させる手法をとる場合があります。
この際は予め医師と術中覚醒を行う打ち合わせして手術に望み、術中覚醒後に自身の氏名や生年月日などを聞き出すことで、手術が正常に進行していることを図るようです。

もちろん頭蓋骨は開いた状態でこのやり取りを行うというのですから、恐怖を感じますね・・・。