顔や首筋、手の甲など、うぶ毛程度しか毛が生えない場所でも、なぜかその場所にあるホクロからは太いがひょろっと生えていることがあります。なぜホクロからはこのように太い毛が生えるのでしょうか。

ホクロに生えた毛の処理

ホクロはメラニンという色素細胞が変化し、母斑(ぼはん)細胞が増殖することにより出来ます。皮膚には毛穴がありますが、ホクロにも同様に毛穴が存在します。しかもメラニン細胞が活性化しており、普通の皮膚の毛穴よりも太くて長い毛が生えやすい状態になっているのです。

ホクロは良性腫瘍ですが、ホクロから生えている毛を抜くと、刺激により悪性腫瘍に変化することがあるといわれています。そのため、毛の処理は「抜く」ではなく「切る」ようにしましょう。

また、悪性腫瘍になった場合は毛穴自体は死滅してしまうので、逆をいえば毛が生えてくるうちは良性であるといえるのです。