久々の運動や軽いジョギング中など、突然左わき腹に刺すような痛みが襲ってくるときがあります。体力はまだ残っているのに痛みのせいで運動を続けることができない…。

今回の雑学では、この痛みの原因と予防法、対処法をご紹介します。

痛みの原因

左わき腹の痛みの元は脾臓（ひぞう）と呼ばれる臓器です。脾臓は体内の血液を一時的に保存しておく貯蔵庫のような役割を担っており、体内で多くの血液が必要になった場合、この貯蔵庫から血液を流出して補う役目をしています。

この「血液が必要な場合」というのは、運動などを行った際に筋肉が酸素を過剰に必要とするため、血液を多く流し込んで酸素を供給しているわけです。

通常ではこの働きのせいで脾臓から痛みを感じることはありませんが、急激な血液の流出を行った場合に痛みを伴います。

どうすれば急激な血液の流出を防げるか

入念に準備運動やストレッチを行い、体を徐々に動かしていきましょう。そして目的の運動へと移行すれば、脾臓も急激に活動を行うことなく、ゆるらかに徐々に多くの血液を送り出すことができるため、普段の正しい働きを行ってくれます。

準備運動やストレッチを行うことが結果的に脇腹の痛みの予防へとつながります。

その他の予防法

脾臓以外にも痛みの原因となるものがあります。

それは腸内に溜まったガスが動くことでの刺激によるものです。腸内のガスは食べ物の消化、吸収時に発生するものです。運動をする直前に食べ物や飲み物を摂取してしまうと、運動中にガスが発生して痛みの元となってしまいます。