硬いところに頭をぶつけた時などにできるたんこぶ。なぜ腕や脚にはたんこぶはできないのでしょうか。ぷっくりと膨らんでブヨブヨとした、あの中身は何なのでしょうか。

たんこぶができる原因

たんこぶは専門用語では「頭出腫」といいます。漢字からも、頭にできる腫れということが分かります。通常、身体のどこかしらを強く打った場合などは、皮膚の下の組織が傷つき、内出血を起こします。これが痣(アザ)となって現れます。

しかし頭部の場合は皮膚の下はすぐに頭蓋骨で覆われている上、他の部分と比べて筋肉や脂肪が少なく、毛細血管が沢山集まっています。そのため皮膚の下に傷ができた場合、出血量が多く、その血液の逃げ場がなくなり、たんこぶとなるのです。つまりたんこぶの中身は血液やリンパ液が詰まっているのです。

こんな時はすぐ病院へ

たんこぶは自然と元の状態へと戻りますが、応急処置として、冷やすことが大切です。また吐き気や嘔吐、頭痛などの症状が出ている場合は、すぐに病院で診察を受けた方が良いです。最悪の場合、脳にダメージがいき、障害が残ってしまう危険性もあるので、たかがたんこぶとあなどってはいけません。