西暦2000年を記念して発行が決定された「2000円札」。この2000円札は記念紙幣というわけではなく、通常の日本銀行券の紙幣であり、もちろん現在でも使用することが出来ます。ですが今となっては全くもって見る影もありません。今の若い世代には知らない人も多いのではないでしょうか。そんな2000円札は今どうしているのでしょうか。

2000円札の行方

2000円札は2000年度に7億7千万枚が、2003年度に追加で1億1千万枚の合計8億8千万枚が発行されました。実際に世間に流通した枚数は2004年8月の5億1千万枚がピークで、その後は年々右肩下がりに流通量は減少。全国的に2000円札を見ることはなくなりました。

現在、発行された2000円札のおよそ99%が日本銀行の金庫に眠っており、残りの1%はなんと沖縄県で盛んに使用されているのです。というのも2000円札のデザインには首里城が採用されており、発行が決定したのも沖縄サミットが開催されたのが記念されてのことなので、沖縄は2000円札誕生の地と言っても過言ではないのです。

そんなことから、沖縄では2000円札の使用に本腰を入れており、ATMでも2000円札が気軽に引き出せる仕組みになっているのです。現在の沖縄での2000円札の流通量はおよそ370万枚に達し、県民一人あたり2~3枚程を所持している計算になります。