社会の授業で、日本は高齢化社会であると習った覚えがある方が多いと思います。確かに日本の高齢者人口は他国に比べて遥かに多いですし、それに伴う年金や医療費問題などのニュースが後を絶ちません。しかし現在の日本はというと、実は高齢化社会とは言えないのです。

日本は何化社会?

WHO(世界保健機関)や国連の定義によると、総人口のうち65歳以上の高齢者が占める割合が7%を超えた社会を「高齢化社会」と呼びます。この定義には更に上があり、14%を超えた社会は「高齢社会」、21%を超えた社会は「超高齢社会」とされるのです。

日本は現在、その割合が約26%に達していることから、「高齢化社会」ではなく「超高齢社会」というのが正しいのです。

では社会の授業で間違ったことを教わったのかというと、そうではありません。日本は世界的に見ても驚異的といえる速さで高齢化が進んでいるのです。例えば海外の国で7%から14%に達するまでにかかる時間が40年~100年程度なのに対し、日本はわずか24年で14%という数値に達しました。

このままでは、2035年には33.4%となり、三人に一人が高齢者になると推測されているのです。