入学祝い、進学祝い、就職祝いに結婚祝いなど、日本では何かとご祝儀を贈る機会が多いかと思います。毎回悩まされるのが包む金額。一般的には一万円や三万円などの奇数を包むと縁起が良いとされていますが、それはなぜなのでしょうか。

ルーツは陰陽

これは中国の陰陽思想が起源となっている説があります。陰陽とは、世の中の全ての出来事が陰と陽に分かれるという考え方で、陰はマイナス、陽はプラスのイメージです。陰陽思想では陰は裏であり偶数。陽は表であり奇数なのです。この事から日本では奇数が吉とされ、七五三や節句(3月3日、5月5日)など様々なお祝い事に用いられています。

ご祝儀の場合も例外ではなく、奇数を贈るのが良いとされます。もしどうしても二万円を贈りたい場合は、一万円札を一枚と、五千円札を二枚にして、枚数を奇数にする工夫をすると良いでしょう。