元号は日本独自のものであり、645年の「大化」から、現在の「平成」にいたるまで、約1350年の間に247の元号が使われてきました。そして2019年5月1日には、平成の次となる新たな元号が発表されることになります。

元号の決め方

元号の決め方として「読みやすく、書きやすい、常用漢字」という決まりがあります。そういった決まりがある中で、現在の「平成」という元号は、じつはいくつも候補があった中での決定でした。その候補とは「平成」「修文」「正化」の3つだったのです。その中で「平成」に決定した大きな理由の一つとして、アルファベット表記での不都合さがあります。

現在、役所の書類などに記載する際に選択する元号は、「明治」「大正」「昭和」「平成」の4つの元号です。これらは略式としてアルファベットで表記される場合があります。すなわち「M」「T」「S」「H」となります。

もしも「修文」や「正化」になった場合、アルファベット表記では「昭和」と同じ「S」になってしまうことから、不都合さが生じてしまいます。これを回避するための選択肢として、「平成」が選ばれたということです。