線香は江戸時代に誕生して以来、現代に至るまでに様々な改良が加えられてきました。香りのラインナップが増えたり、長さの種類が増えたりと、現代人の生活に合わせて変化してきました。

線香の燃焼時間

線香が使われ始めた江戸時代において、線香は時計の代わりをしていたといいます。今と違い、線香のラインナップがあるわけでもなく、線香が燃え尽きるまでの40分を目安に、様々な場面で利用されてきました。

禅宗の修行では、坐禅を組む時間を線香一本分としたり、大人の遊び場である遊郭では、同じく線香一本分を制限時間としていたといいます。中には途中で線香を折って短くしていた遊女もいたとか。