中学校あたりから大学ノートを使い始めると、大人の階段を一歩登ったような感覚がしたものです。なぜ一般的なノートの名前が「大学ノート」と呼ばれるのでしょうか。その名前由来をご紹介します。

小学生が使っても「大学」ノート

大学ノートとはマス目がなく、日付欄、見出し欄の他はページいっぱいに横線が引かれているノートの事です。幼稚園児が使っても、主婦が使っても、大学ノートに変わりはありません。大学とはすなわち学校の事ですが、大学生が使うことを目的に作られているのでしょうか?

大学ノートが初めて販売されたのは1884年のこと。現在の東京大学の向かいにあった「松屋」という文房具屋が新しいノートを考案しました。品質の良い洋紙を使用したそのノートは高価だったため、「東大生くらい勉強の出来る人でないと使えるものじゃない。」ということで、大学ノートと呼ばれるようになったのです。

その後、ノートの評判を聞きつけた丸善が大学ノートを制作しだし、大学ノートという名はそのままに、全国へと広がっていったのです。