日本は仏教大国ですが、国民の宗教意識は低いと言わざるを得ません。

お盆参りやお葬式など、どれをとっても「仏教」という宗教に則って儀式が行われているにも関わらず、多くの人は小さい頃からやっているからと習慣的な意識しか持ち合わせていないのが事実です。

さて今回の雑学では、お坊さんの正しい呼び方をご紹介します。

お坊さんの正しい呼び方

以前に『神父さんと牧師さんの違い』でご紹介したように、キリスト教には様々な宗派があります。

日本の仏教も同じく多数の宗派によって分かれています。十八宗と呼ばれ、字のごとく18の宗派が存在します。

お坊さんの呼び名は、実は宗派によって変わるのです。

呼び名 宗派
和尚(おしょう) 禅宗、浄土宗、天台宗、臨済宗など
和尚(わじょう) 律宗、浄土真宗、法相宗、真言宗など
和尚(かしょう) 華厳宗、天台宗など
方丈(ほうじょう) 曹洞宗
上人(しょうにん) 日蓮宗

残念ながら全ての宗派での呼び名を調べることは出来ませんでしたが、ざっと調べただけでもこれだけ多岐に渡る呼び名があるのです。

よく「住職」という言葉も耳にしますが、住職はいわば役職の名前ですので、一般の会社における部長などと呼び名の意味は同じです。

もし自分の宗派の呼び名に自信がない場合は、どの宗派でも共通の「住職」や「お寺さん」と呼ぶのが無難なようです。