今でこそ立派な7段飾りの雛人形を飾る家庭は少なくなってきていることでしょう。雛人形にはそれぞれが意味を持っていますが、今回はその中でも三人官女についてご紹介しましょう。

三人官女とは

三人官女はお内裏様とお雛様の真下、二段目に位置する三人の女性のことです。官女とは、君主や后妃の日常の雑役をこなす役職を持った女性のことで、この三人官女は多くの女性の中から選ばれた優秀な人物であるといえます。

手には、真ん中の官女が島台(しまだい)または三方、向かって右の官女が長柄(ながえ)、左の官女には提子(ひさげ)という道具を持っています。

その他の違いといえば顔つきです。よく観察してみると、真ん中の女性だけが眉毛がなく、歯にはお歯黒を塗っているのがわかります。

これはこの女性が結婚している既婚者であることを表しています。この時代には当然、結婚指輪というものは存在しません。既婚女性は皆、眉毛を剃り、お歯黒を付けていたのです。