田畑にやってくる害鳥から大切な作物を守るために、24時間立ちっぱなしで警備にあたっている働き者のカカシ。なぜカカシという名前が付けられたのでしょうか。

カカシの語源

カカシは漢字では案山子と書きますが、名前の由来はこの漢字とは全く関係ありません。

一般的にイメージするカカシは、へのへのもへじが書かれた顔に笠をかぶり、服も着せられてあたかも人間がそこにいるように思わせるものです。

しかしカカシはそもそもは人間の形はしておらず、鳥や獣にとって嫌な臭いを発するものを指していました。

人間の髪の毛を焼いたものであったり、イワシの頭を焼いたものであったりと様々ですが、この嫌な臭いを「嗅がせる」ことから、これらのものは「カガシ」と呼ばれるようになったのです。

これが時間とともに変化していき、発音しやすい「カカシ」という言葉に転化したのです。