学校給食が始まった当初は、米食ではなくパン食が基本でした。パンには牛乳がマッチしますが、時は過ぎて米食が基本となった現在でも、米と食べ合わせの悪い牛乳は必ず付いてきます。これは一体なぜなのでしょうか。

給食とは

メニュー内容を始めとする学校給食に関する事柄は、学校給食法という法律によって厳格に定められています。学校給食は単に食事が提供されるシステム作りを担っているだけではなく、次のような目標を掲げています。

  • 健康の保持・増進
  • 日常生活における正しい食習慣を養う
  • 学校生活を豊かにする
  • 生命・環境の保全に寄与する態度を養う
  • 食生活に様々な人が関わっていることを学ぶ
  • 食文化についての理解を深める
  • 生産・流通・消費の正しい知識を学ぶ

給食を通して、様々な食に関する事柄、仕組みなどを学ぶことが政府の狙いとするところなのです。

それでは本題に戻りましょう。なぜパンだけでなく、米や麺の給食のときにも牛乳が欠かすことのできないものとなっているのでしょうか。それはひとえにこの学校給食法で定められているからに他なりません。

学校給食法では、給食とは「パンまたは米飯などと、ミルク及びおかずである」と規定されているため、必ず牛乳を出さなければならない決まりになっているのです。