日本の刑事裁判では、判決文に加えてその理由となる文章が読み上げられます。じつはこの判決文と理由文の読み上げ順で、刑の重さがある程度判断できるのです。

死刑判決のドキドキから解放される?

裁判で被告人を裁く際には、その罪に対して後悔や償いの気持ちを持たせなければなりません。よくありがちな比較的軽い刑の場合など、通常は判決文を読み上げてからその理由を述べます。しかし極刑に処す場合には、先に理由文から読み上げられるのです。

これは先に死刑や無期懲役などの極刑を告げられた場合、そのショックにより、そうなった理由などどうでもよくなってしまうからなのです。

また、裁判官の発するたった一言のセリフで、無罪か有罪かを一瞬にして察する事もできます。「被告人は」で始まる場合は、文章的に「無罪」となり、「被告人を」となる場合には「◯◯の刑に処す」と続くケースがほとんどだといいます。

これらの裁判官の言動を知っていれば、どれだけの罪になるのか、有罪なのか無罪なのかが、一瞬ですが早く感じ取ることができるのです。