地球は時速1600kmで自転していますが、この速度は地球のどの緯度にいるかで違いが出てきます。赤道を位置する緯度では時速1600kmですが、日本の位置する緯度では時速1400kmのスピードになるといわれています。

遠心力による体重の変化

これだけの超スピードで回転しているとなると、いくら引力と重力があるとはいえ、少なからず遠心力の影響を受けているのです。遠心力は地球の外へ向かう方向への力として働くので、北極や南極に近い高緯度地方よりも低緯度地方の方が、体重が軽くなってしまうのです。

地球規模で話をすると、大きな差異が生じますが、日本の最北端と最南端である北海道と沖縄を比べた場合でも、少なからず遠心力の影響の受け方が違ってきます。

北海道と沖縄とではおよそ1/800の重力差があります。例えば体重が北海道で100kgの人が、同じ体重計を使って沖縄で計ると99.875kgとなります。このことから、アナログの体重計には、大きく分けて北海道・本土・沖縄用の3種類が存在するそうです。

現在はデジタルの体重計が主流ですが、地域設定機能を備えた機種が存在するのは、このためなのです。