アメリカ・サンフランシスコにある、全長2737メートル、高さ227メートルの巨大な橋「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」。金門橋とも呼ばれるこの橋は、見た目も非常に美しく、多くの観光客が訪れる観光スポットです。しかしその華やかな外見とは裏腹に、世界一の飛び降り自殺の名所としても知られています。

世界一の自殺の名所

水面から道路までの高さは約67mもあり、およそ20階建てのビルと同等の高さになります。この高さから飛び降りた際の終息速度は130km/hにもなりますので、ほぼ死は免れません。死亡率は98%にもなります。

死にいたるまで適切な環境が整っているせいか、これまで約1600人以上もの人がこの橋から飛び降り自殺をはかっています。これは飛び降りる瞬間を目撃されて、かつ死体が発見されたケースのみカウントされているので、実際はもっと沢山の方がお亡くなりになっていると推測できます。

あまりに飛び降りる人が多いことから、防護柵の設置も検討されましたが、50億円もかかる費用問題、景観を損ねてしまう問題、設置後の橋にかかる暴風の影響などが懸念され、防護柵の設置は断念されました。その代わりに、飛び降りた人を受け止めるネットの設置が、2018年から着工が開始されました。

自殺を思いとどまるポスターの設置や、警備員の配置、夜間の歩行禁止など様々な処置が行われていますが、死亡者数のカウントアップは止まらないのが現状のようです。