世界で最も長い期間、実験が行われているとしてギネス記録にも登録されている「ピッチドロップ実験」。1927年に開始されたこの実験は、今もなお行われ続けているのです。

今回の雑学では、このピッチドロップ実験についてご紹介します。

ピッチドロップ実験とは

ピッチドロップ実験とは、ピッチがドロップ、つまり落ちる期間を計測する実験です。ピッチとは粘り気が極めて高く、固体に見える物質の事です。

1927年に開始されたオーストラリアのクイーンズランド大学での実験では、石油ピッチを漏斗に注いで落ち着くまで3年間待った後、漏斗の下部を切ってピッチが流れ出すようにしました。水の2300億倍とも言われる粘り気を持った石油ピッチは、大きなしずくを形成し、1滴目が落ちたのはなんと8年後の1938年目の事でした。最新のデータでは、2014年4月24日に9滴目のしずくが落ちた記録が残されており、今もなお実験は続いているのです。

しかしピッチの落ちる間隔を記録して、そこから一体なんの研究が進められるのかは疑問です。