149対0・・・これはサッカーで最も得点差のある試合で生み出されたスコアです。ギネスブックにも登録されているこの試合、一体どのような試合内容だったのでしょうか。

サッカー史上最大得点差の試合の全貌

サッカーの試合は前後半合わせて90分しかありません。言わずもがな一回のゴールで得られる得点は一点です。実に36秒に一回ゴールを決める事になりますが、いくら両チームに大きな戦力差があったとしても、こんな点差はあり得るのでしょうか。

この試合は2002年10月31日にマダガスカルのサッカーリーグで行われた、第3節のASアデマ対SOレミルヌの試合で起こりました。

このサッカーリーグでは、グループリーグを勝ち抜いたクラブが決勝ラウンドに進み、決勝ラウンドに進んだ4クラブのリーグ戦によって優勝チームが決定される方式です。問題の2002年のシーズンではASアデマ、SOレミルヌ、USアンボヒドラトリモ、DSAアンタナナリボが決勝ラウンドに進みました。前年の2001年シーズンはSOレミルヌが優勝しており、ニ連覇かけた2002年のシーズン。決勝ラウンドの第2節でSOレミルヌがDSAアンタナナリボに2-2で引き分けたことで優勝を逃してしまいましたが、この試合で主審のPKの判定が極めて異議のあるものだったとし、消化試合となる第3節で、SOレミルヌは抗議の意を込めて試合開始直後から自軍のゴールにゴールを決めるオウンゴールを量産したのです。

この試合でSOレミルヌ監督に対して三年間の停職処分と同期間のスタジアム観戦の禁止処分を、SOレミルヌの四人の選手にシーズン終了までの出場停止処分と同期間のスタジアム観戦の禁止処分を下したのでした。